TOP就活ヒント

就活アドバイス31:ある種の会社は外部から幻想を持たれている。「XX社なら、世の中のウラ全部知っているんでしょ?」という具合。「うれしい誤解」ならばわざわざ否定することもないので本人は一応肯定するものの、本当はまったくの幻想である場合が多い。

就活アドバイス32:「ごますり」という言葉には否定的なニュアンスがある。しかし外資系企業のほうが日本企業よりもゴマスリが必要。これを知らない人が多い。ここでいうゴマスリとは、ボスのやりたいことをいち早く察知し、それを実現してあげること。それがグローバル企業。

就活アドバイス33:面接担当者も別に全能であるわけもない。ただの人間。なので担当者が知らないことを面接者が知っているとコンプレックスをもつ場合がある。例えば、語学ができる、理数系に異様に強い。こういう理由で私がいた会社時代に面接を(多分)パスしたのがいた。

就活アドバイス34:あるIT企業で聞いた。ある社員が転属願を出したが聞き入れられない。なぜか偉いさんに聞いたら「キミはオカネのニオイがしない」と言われた。企業が人を選ぶ基準として「稼いでくれる能力があるか」が問われていることを知ること。良いか悪いかは別だが。

就活アドバイス35:前の会社で、なんでこんなのがウチにいるの?と思わせられた社員がたまにいた。そのヒトは単なる「変人」であるのを「個性」と面接担当者に勘違いさせていた。面接重視の会社はこうした間違いを犯しやすい。短時間の面接で人間が判定できると思いこんでいる。

就活アドバイス36: 特定の分野で定評のある企業がある。モノつくりならトヨタ、マーケティングならP&G、花王など。こうした企業を通過してくると、その後の転職に役立つ。転職まで考えるヒマは今の学生さんにはないかもしれないが、こうしたことも企業チョイスのうえで重要。

就活アドバイス37:超氷河期と言われているが、今に始まった話ではない。私のいた会社は昭和50年はオイルショックで、前年の半分以下しか採用しなかった。昭和51年はほぼゼロ名採用。日本の繁栄は終わったと言われた。日本はダメになると言われて続けて30年以上経つ。

就活アドバイス38:面接担当者は一日何十人も面接することが多い。面接後に覚えている人数はわずか。その人が思い出されるための「手掛かり」が大切になる。「あ〜あのテニスで1位だった人ね」というように、自分がどのような手がかりで想起されたいか戦略的に考える必要がある。
就活アドバイス39:鈴木宏衛先生は元電通出身で名古屋にある金城学院大学で教授をしておられた。ご自身のHPにとても有用な就活アドバイスがあるので、ぜひ参照してください。


就活アドバイス40:ようやく会社を卒業する年齢になって、どういう人が出世してどういう人がそうでなかったかについてわかった部分が少しある。自分による自分自身への評価が、他人による自分への評価と食い違う場合だ。自分の評価>他人の評価、の場合が出世にはマイナス。

続く
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