TOP就活ヒント

就活アドバイス21:面接のリハーサルをぜひ行っていただきたい。昔プレゼン術を英国人専門家に習った。プレゼンを成功させるコツ:1にリハーサル、2にリハーサル。面接を年上のベテランの人に聞いてもらい、改善する。リハーサルはつらい。でもやっただけのことはある。

就活アドバイス22:最初からやりがいのある仕事を求める若い人が多いらしい。注意すべきはサービス業とメーカーの違い。サービス業は若いころから現場に仕事が任せられるので、若いころは面白いが年取って管理職になると面白くなくなる。メーカーは役職になって初めて意思決定が許されて面白くなる。

就活アドバイス23:会社というところモノつくりにしてもサービスにしても、結局何らかの意思決定をその都度行っている存在。現場は現場なりにその都度判断して行動している。自分はよりよく意思決定できているかが会社勤めに求められている。

就活アドバイス24:よく日本は就職ではなくて就社だと言われる。これは学生が悪いのではなくて企業が問題。自分の会社に就職させて、その会社になじむようにさせてしまう。学生としては就社を目指しつつ、就職=どのような仕事をしたいか、の両方を考えることを強いられているのだと思う。

就活アドバイス25:修士論文を指導した経験からだが、「自分のやりたいこと」これは重要。しかし「自分のやれること」これを知って論文のテーマと方法論を決めないと大変なことになる。就活もおそらくやりたいこととやれることの両方考えるべきかも。

就活アドバイス26:自分でも学生とその後長い間、何が向いているのか、さっぱりわかっていなかった。今の職業に行き着くなどとは考えてもみなかった。ビジネスなどしたくなかったし、大学院に進学するだけの力もなかった。たまたま今の道に迷い込んだのだが、人生は迷いの連続だ

就活アドバイス27:働いてみて自分のやりたいこととは別に、自分の可能性にはじめて気づくことは多いはず。しかし問題はひとりの人が一生の間に自分向きの職業に巡り合うだけの経験ができるとは限らない。就活に際しては自分の可能性に気づけるような会社に行く戦略も必要かも。

就活アドバイス28:会社を志望するのか、職種を希望するのか、という問題が結局最終的な問題だ。日本の会社は職種でなく会社を選ばせようとする。世間は自分のやりたい仕事を選べと言う。もっとも学生が持っている情報は限りがある。就活のときに間違っていようがどこまで本気になれるかが課題だ。

就活アドバイス29:「自分のやりたいこと、それが問題だ」とわかったようなことを言う人がいる。自分のやりたいことはフツーわからない。結局老人になってもそれはわからない。だからこそ就活に際してはわかる範囲でいい加減でなく、必死に考える努力が必要なのだ

就活アドバイス30:私の会社員時代の経験でいうと同期で一番出世したのは何と仕事の現場を一切経験していない、経理財務畑の人間だった。一般化はできないが途中まで同期より早く出世したのが結局一番出世しているわけでもない。このあたり出世の法則性を見出すのは難しい。

続く
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